内分泌かく乱物質による精子形成不全と協調するタンパク質DJ-1
Project/Area Number |
18659467
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
有賀 寛芳 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授 (20143505)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | DJ-1 / パーキンソン病 / 酸化ストレス / ミトコンドリア / チロシンヒドロキシラーゼ / 活性酸素 / 癌遺伝子 / 神経変性疾患治療薬 / チロシンヒデロキシラーゼ / 活性酵素 |
Research Abstract |
1)DJ-1によるシグナル伝達機構-AKT経路 DJ-1は増殖を促進するAKT経路の正の調節因子として知られているが、その分子機構は不明であった。我々は、DJ-1が、AKT経路の上流に位置するPI3キナーゼの負の調節因子PTENに直接結合し、PTEN活性を阻害することで、AKT経路を活性化することを見出した。酸化ストレスは与えると一過性にこの経路が活性化する。DJ-1の106番目のシステインは(C106)、このストレスにより-SOH,-SO_2H,-SO_3Hと酸化され、これに伴い、PTENへの結合が最初増強、やがて減少したことにより、C106の酸化程度に依存したDJ-1の増殖機構の一旦が明らかとなった。 2)DJ-1によるシグナル伝達機構-ERK軽路 DJ-1はERK経路に存在するc-Rafとも直接結合することが判明した。血清刺激などにより、この経路が活性化されるが、この場合もC106酸化レベルが重要な役割をしていた。 上記のAKT,ERK経路とも、RASを基点に分岐した経路である。DJ-1はrasと協調的な癌遺伝子として我々により発見されたが、DJ-1は複数のras経路を活性化することで、その機能を果たしていることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)