Project/Area Number |
18659526
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plastic surgery
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
秋田 定伯 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90315250)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 明喜 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (90208835)
|
Project Period (FY) |
2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
|
Keywords | ケロイド / 線維性増殖疾患 / 間葉系幹細胞 / サイトカイン / 線維症 / ヒト間葉系幹細胞 / 一塩基多型 / 細胞外マトリクス |
Research Abstract |
ケロイドの同一個体での再発性・遠位部位への転移に関して、液性因子の関与が強く示唆されており、その因子の発現担当細胞として間葉系幹細胞に着目した。これまでの報告ではヒト肺線維症はIL-13刺激後cysLTl受容体活性上昇によりロイコトルエンに反応可能であり、システニイルロイコトルエン1型受容体は慢性肺炎の重症度を制御し後の肺線維症を制御するとされる。結果として、これら発現調節異常が皮膚における線維症と考えられるケロイドの病因となるのではないかと推察された。骨髄由来ヒト間葉系幹細胞(hMSC)は、正常皮膚線維芽細胞と比較して、隔壁細胞遊走モデル認めた。また、直接共培養ではケロイド由来線維芽細胞と共に、紡錘形の細胞変化を認め、細胞外マトリクスの発現亢進を組織上認めた。特にフィブロネクチンの発現亢進が二重隔壁モデルでケロイド線維芽細胞が下層の場合有意な発現亢進であった。細胞増殖性は変化無かったものの、電顕上 細胞質に微小絨毛構造を呈し粗面小胞体の発達を認め、細胞分化していたため、hMSCはケロイド由来液性因子により、ケロイドの進展、遠隔部位への転移に関与することが示唆された。 一方、臨床例の2度熱傷創では早期からの線維芽細胞増殖因子の投与が、痘痕抑制と皮膚バリア機能改善に関与する臨床データを得たため、受傷初期からの液性因子調節は、細胞再構築を含めた痘痕形成にとって重要であると考えられた。これらの細胞・サイトカインの基礎的データから、一塩基多型によるケロイド液性因子の調節機構の解明が重要であると推察された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)