Project/Area Number |
18659597
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 陽一 Nagoya University, 医学部附属病院, 助教 (20345903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 実 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00151803)
賀来 享 (賀来 亨) 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60133253)
八島 明弘 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90316266)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 再生医療 / 幹細胞 / 骨粗鬆症 / アンチエイジング / QOL向上 |
Research Abstract |
本年度は前年度に継続し、卵巣摘出することにより成功した骨粗鬆症モデルラットにおいてさらなる検討を行った。DXA(2重エネルギーX線吸収計)における骨密度の測定結果から、骨粗鬆症ラットにおいて骨密度の低下が確認されており、このラットに対し骨髄から分離、培養した未分化間葉系幹細胞(MSCs;GFP遺伝子組み換えラットからの骨髄由来未分化間葉系幹細胞(GFPMSCs)を注入した。投与することにより、著名な有害事象は確認されていない。また、投与細胞は保存することも可能で、高齢化社会に対するバンキングの有用性も示唆された。この細胞を用いた注入方法は(1)全身投与群;GFPMSCsを脈管内経静脈的に投与後、1ケ月後には改善が見られ、DXA値の上昇に加え、μCT、組織学的にも骨梁の増加、亢進が確認された。また、(2)局所投与群;局所的には骨粗鬆症において頻発する大腿骨に焦点をあて、この骨粗鬆症モデル成立ラット大腿骨に上記MSCsを、PRPに懸濁することにより骨髄穿刺針を用いて注入した。同様に骨密度の改善が確認され、μCT、組織学的にも改善傾向が認められた。注入操作、サイトカインの応用という観点から担体としては局所投与にはPRPが、全身投与では安全性、汎用性の観点から生食にて投与することが有用であることが示唆された。さらに、細胞デリバリーの観点から、骨髄輸送の条件についても検討を加え有用な知見を得ることができた。本研究により、低侵襲な、細胞を用いた再生医療による骨粗鬆症改善に対する新たな治療法の可能性を見出すことができた。
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