石灰化ナノ粒子(CNPs)による初期齲蝕再石灰化の試み
Project/Area Number |
18659632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social dentistry
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
花田 信弘 National Institute of Public Health, 口腔保健部, 部長 (70180916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 義明 国立保健医療科学院, 口腔保健部, 口腔保健技術室長 (90350587)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 石灰化ナノ粒子 / 初期齲蝕 / 唾液 / モノクロナール抗体 / 再石灰化 |
Research Abstract |
石灰化ナノ粒子は土壌などの様々な生活環境から検出されヒトを含む生体内での異所性の石灰化のコアになる物質として注目を集めている。本研究課題により石灰化ナノ粒子がヒトの血清、唾液、ウシ胎児血清から検出されることを見いだした。また、牛乳、レバーなどの動物性食品からも石灰化ナノ粒子が検出された。しかし、海草、植物、貝類からは石灰化ナノ粒子は検出されなかった。ヒト血清では19名中12名から石灰化ナノ粒子が検出され、同じ被験者の刺激唾液では19名中8名から石灰化ナノ粒子が検出された。これらのサンプルでは血清中から石灰化ナノ粒子が検出された12名中8名の唾液から石灰化ナノ粒子が検出され、血清中から石灰化ナノ粒子が検出されなかった7名の唾液からは石灰化ナノ粒子が検出されなかった。 現在、石灰化ナノ粒子に対する抗体に反応するタンパクの単離をウシ胎児血清、牛乳から試みておりその性質として陰性、陽性ともに強い電化を持つこと、10kDa以上の分子量を持つことが明らかになっており、その候補は数種類のタンパク質にまで絞られてきている。また他の報告では石灰化ナノ粒子に対する抗体は血清アルブミンに反応するとされているが我々の研究結果では抗体が血清アルブミン以外のタンパクに反応しておりさらにアルブミンが混合物であることから市販のアルブミンにも抗体に反応するタンパク質が含まれていることが明らかとなっている。今後はさらに研究を継続し抗体に反応するタンパク質を質量分析により同定する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)