Budget Amount *help |
¥10,790,000 (Direct Cost: ¥8,300,000、Indirect Cost: ¥2,490,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Research Abstract |
本研究では,通常の学級における学習につまずきのある子どもへの多層指導モデル(Multilayer Instruction Model : MIM【ミム】)を開発した。このモデルは,通常の学級において,異なる学力層の子どものニーズに対応した指導・支援を提供していこうとするモデルである。特に,子どもが学習につまずく前に,また,つまずきが深刻化する前の指導・支援の提供をめざした。結果,指導領域として取り上げた特殊音節に留まらず,読み書き全般において,効果がみられた。また,この傾向は,MIMが特に焦点を当てた読み書きにつまずく危険性のある子どもの群だけでなく,読み書きが得意と評価できる群も含め,異なる学力層においても同様にみられた。こうした効果の背景には,MIMの一貫で行われる定期的なプログレスモニタリング(Multilayer Instruction Model-Progress Monitoring : MIM-PM)の開発・実施によって,教員が客観的な視点を取り入れながら,子どもに対してより早く,かつ,深く,正確な状態像の把握を遂げたこと,更には,MIMというフレームワークや方法論の導入により,教員による指導形態の柔軟化や指導内容,教材の多様化が進んだこと,MIM-PMの結果を鑑みながら,体系的に指導を組み立てていったことが要因として挙げられる。
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