Budget Amount *help |
¥26,910,000 (Direct Cost: ¥20,700,000、Indirect Cost: ¥6,210,000)
Fiscal Year 2008: ¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2007: ¥8,710,000 (Direct Cost: ¥6,700,000、Indirect Cost: ¥2,010,000)
Fiscal Year 2006: ¥9,360,000 (Direct Cost: ¥7,200,000、Indirect Cost: ¥2,160,000)
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Research Abstract |
我々はHIV-1複製を制御する宿主因子としてHEXIM1,Cyclin K,HSP40B6/DNAJB6,Arp2/3 complex,CD63,Brd4などを同定した。HEXIM1、Cyclin K、Brd4 C末端ドメインはTat/LTR転写を特異的に阻害する事により抗HIV-1複製作用を示し、HSP40B6/DNAJB6は新たなメカニズムでウイルス転写を抑制することによりHIV-1複製を抑止すること、CD63はウイルスレセプターCXCR4の細胞表面発現レベルを低下させることによりHIV-1侵入を阻害すること、Arp2/3複合体がGagと直接相互作用することによりウイルスが細胞に侵入する過程を制御することを証明した。我々は世界でも例をみないユニークなT細胞を使用したHIV-1抵抗性因子をcDNAからスクリーニングする実験系を確立し、これを基幹技術としてさらに数多くのHIV-1複製制御因子を同定し、細胞がもつ内在性抗レトロウイルス因子(intrinsic immunity)に関する研究領域における著しい学術的発展に繋げることに成功した。本研究は霊長類レンチウイルス複製の分子メカニズムを明らかにし、エイズウイルスをはじめとする病原性レトロウイルスの治療法を開発するために大きく貢献し、今後も更なる発展が期待される。
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