Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
平成19年度は主として,1.複数細胞の高速時分割トテッキングアルゴリズム開発,2.複数細胞への高速フォーカシングアルゴリズム開発,の2点を行った. 1.複数細胞の高速時分割トラッキングアルゴリズム 二次元的に分布する光学顕微鏡下の複数の対象を,視野スキャンを行いながら高速に個体を識別し,長時間に渡って各個体を追跡するアルゴリズムを構築した.複数対象の識別は平成18年度に開発した,複数細胞の高速認識アルゴリズムを利用して行い,その各個体位置をデータベースに登録し,スキャンごとにその各個体位置を更新することで,細胞の移動などにも対応可能なアルゴリズムを構築した.また,実際にこのアルゴリズムをC言語を用いて実装し,毎秒1000枚の画像を計測可能な高速ビジョンと,自動ステージとを組み合わせてイースト菌を対象としてその評価実験を行った.その結果,対象の画像が安定して計測できる場合は機能するが,スキャンに伴い対象がフォーカス面から外れてしまうという問題が顕在化した. 2.複数細胞への高速フォーカシングアルゴリズム開発 1.で細胞への高速オートフォーカスが必須であることがわかったため,視野内に複数の細胞が存在しても,対象に高速にオートフォーカス可能なアルゴリズムを開発した.平成18年度に開発した細胞単体に対するオートフォーカスアルゴリズムを拡張し,視野内に複数の細胞がいても,それらの回折像情報を抽出してオートフォーカスを可能とする画像処理アルゴリズムを開発した.実際に開発したアルゴリズムをC言語を用いて実装し,イースト菌群を顕微鏡下で高速にスキャンしながら,対象にフォーカスを合わせ続けることが可能であることを確認した.
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