Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Research Abstract |
日常生活を対象に住宅をユビキタス環境として捉え,特に浴室における行動や状態把握を行う研究を実施した.一つの目的は,浴槽外の行動を計測・推定するシステムを構築して,過去に研究開発した浴槽システムと合わせて,完全なユビキタス浴室環境にすることである.もう一つの目的は,環境埋め込み型のセンサを導入し,アンビエントインタフェースによる自然な操作で,浴室内の照明や音響などを入浴者が制御できるシステムを構築することである. 浴槽外の行動計測には,RFIDを添付した浴室内物品(洗面器やシャンプーボトルなど)を床下や壁裏などから計測することで,使用物品の種類やタイミングがわかるシステムを構築した.このシステムについては,まず浴室でのRFID利用の可用性を確認するため,水に対するLF帯およびHF帯RFIDのレスポンス時間や読み取り範囲への影響,エラー率などを実験した.また,実際に人が浴室内物品を使用時間間隔について被験者実験を行った結果,既存のRFIDによって,人が使う浴室内物品を実時間で特定できることを確認できた.さらに,別途実施した浴室内行動のアンケート調査や,実際の浴室における行動の被験者実験を実施した.このデータを元にRFIDシステムを用いて「髪を洗う」「身体を洗う」などの行動推定がどの程度行えるかも研究を行った.これにはHMMを利用したところ,およそ8割以上の推定が可能であることがわかった. アンビエントインタフェースについては,浴槽縁内側に静電容量式のタッチセンサを複数埋め込み,湯水や身体の影響を受けずに浴槽縁のタッチ状態を計測できることを確認した.そのうえで,天井取り付けのミストサウナから吹き出すミストにプロジェクタで光を投影することで立体的な映像ディスプレイを構成し,タッチヤンサで投影内容をコントロールするシステムを構築した
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