Project/Area Number |
18700209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sensitivity informatics/Soft computing
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹中 毅 The University of Tokyo, 人工物工学研究センター, 特任准教授 (70396802)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 感性情報学 / 実験系心理学 / 認知科学 / 音楽心理学 / 創発 / 自動作曲 |
Research Abstract |
本研究の目的は、音楽が人間の生理学的・認知的特性に基づいてどのように発生し、発展するかという問題を、創発的視点から捉え明らかにすること、及び音の相互作用に着目した新たな音楽設計原理を用いて、今までにない新しい音楽を創出することである。そこで、作曲を創発現象と捉え、シンセシスの視点から理解する事によって、従来の楽曲分析や作曲活動の心理学的理解というアナリシスの視点において困難であった暗黙的領域の問題、すなわち楽曲に含まれる様々な音楽的要素間の相互作用の問題や作曲過程における認知的・身体的制約の問題の解明を目指す。 平成19年度には、作曲における様々な認知的要素の相互作用の解明を目指し、特にわらべうたを対象とした旋律の創発的設計手法の構築と、人間のリズム生成における創発的側面の観察・モデル化を行った。西洋音楽においては単旋律の作曲に関する音楽理論は一部の旋法的規則の他には存在せず、これまで作曲者の暗黙的な手法に任されてきた。我々は、このような問題に対し、音階の旋法的分類が詳細になされてきた日本のわらべうたを対象として、仮想的な中心音との感覚的協和と音符間の認知的な近接性を考慮した新しい評価指標を独自に設計し、創発的設計モデルを提案した。結果、既存のわらべうたに見られるような音高遷移の特徴を持つフレーズを生成することに成功するとともに、被験者実験を通して、評価指標の違いによって聴取者に異なる印象を与えることができることを確認した。また、タッピング課題を用いた人間のリズム生成に関する一連の研究によって、人間が環境や他者と協調的にリズムを生成できるメカニズムを詳細に検討し、新たな制御理論や引き込み理論を提案するとともに音楽の設計への応用を議論した。
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Report
(2 results)
Research Products
(18 results)