Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
本研究は,コンピュータを利用する様々な場面で,ユーザの状況や特性に応じて,ユーザの手助けをする適応型ヘルプの実現を目標としている.その中で,平成19年度は,ユーザとインストラクタの対話コーパスを分析し,ユーザの知識レベルに関する特徴分析,質問/応答型対話の特徴分析,ヘルプというタスクにおけるユーザ質問の分類を行った.ユーザの発話における特徴として,ユーザの質問開始時にはHow型やSymotom型の質問が多く,その後タスク完遂まではWhat型,Where型,Confirm型の質問が多いことがわかった.その中でも特に初心者では,インストラクタに答えを返すのではなく,相手の行ったことをそのまま返すConfirm型の質問が多いこともわかった.また,ワープロ操作のような目的達成型のタスクでは,タスクの独立性と決定性が,インストラクタの回答方法を変える必要があることがわかった.これらの結果を踏まえ,初心者のワープロ操作に関する質問に対する回答生成のシミュレーションを行った.この成果については,国際会議において発表を行った. また,本研究の応用事例として,オーブンレンジのマニュアルを用いた家電製品操作ヘルプのシミュレーションを行った.PC上にオーブンレンジの画像を用意し,ユーザの動作に応じてXML形式のマニュアルから該当部分を表示するシステムを構築した.このシステムはまだプロトタイプであり決まった動作にしか対応できていないが,マニュアルの拡充によりもっと多くの動作や,複数の家電製品においても利用できるものになることが期待できる.
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