Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
視覚情報統合に関わる神経メカニズムを明らかにするために,顔刺激を用いた課題逐行中の脳活動をevent-related functional MRIおよびepoch-related functional MRIによって測定した. 第一実験では視覚刺激として表情のついた顔画像を用い,顔が持つidentityと表情という2種類の情報を(1)統合する必要がある揚合,(2)identityのみ処理すれば良い場合,(3)表情のみを処理すれば良い場合,(4)どちらも必要ない場合という4つの条件を設定しevent-relatef fMRI実験を行った.被験者の行動的パフォーマンスには大きな違いは見られなかったものの,条件別に分けて脳活動パタンを評価したところ,課題達成に必要な情報によって活動パタンが大きく異なることが示された.データの解析は現在も継続中であり,終了次第,結果は公表する予定である. 第二実験では,顔表情と被験者の個人的特性との関係をepoch-related fMRIによって調べた.この実験は情動的情報と感覚情報が脳内でどのように統合されるかを,個人の性格差との関連から明らかにすることを目的としたため,広範な活動を得るために活動の検出の容易なepoch-related法を用いたものである.その結果,社会的不安の高い被験者とそうではない被験者間では情動的情報処理に関わる脳活動部位が大きく異なることが示された.本実験の結果は平成20年度の日本心理学会で発表するほか,雑誌論文として公表するために準備中である. いずれの実験においても,脳内での情報統合に多くの領域が関わることが示された.さらに領域間の詳細な相互作用の実態を明らかにするための端緒は捉えることができたと考える.
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