サーベイランスのための統計的検定手法の開発・評価と実際への適用に関する研究
Project/Area Number |
18700284
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Statistical science
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
高橋 邦彦 National Institute of Public Health, 技術評価部, 研究員 (50323259)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 空間統計学 / 空間疫学 / スキャン統計量 / 症候サーベイランス / 疾病集積性 / 統計的検定 |
Research Abstract |
保健医療分野などにおいてその重要性が高まってきているサーベイランスの解析において、ある疾病や症状などの集積性の検出およびその集積地域を同定するために用いる集積性の検定法を適用することができる。本研究では、平面状における集積性の検定として我々が開発したflexible scan法(Tango & Takahashi,2005)をもとに時間変化も考慮したサーベイランスに適用できる方法としてspace-time flexible scan法を提案し、アメリカなどで実際に利用されているcylindrical scan法(Kulldorff,2001)との比較を行った。またその評価についても我々の提案するbivariate power distribution(Tango & Takahashi,2005), extended powerとそのprofile(Takahashi&Tango,2007)の方法を拡張した評価法を提案し、それによって時間変化を考慮した空間における検出力の評価をおこなった。シミュレーション結果により、space-time flexible scan法はcylindrical scan法では同定できないような非円状の地域をより精確に同定できることが観察された。さらにその実際への適用としてアメリカでのサーベイランスデータに適用し、cylindrical scan法との比較を行うことができた。さらに日本におけるサーベイランスの可能性として小学校の学校欠席数を用いた解析の検討をおこなった。本研究で提案する方法により、空間における複雑な形状のクラスターを精度よく同定が行えるようになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)