神経細胞の位相応答曲線のベイズ推定とIN-VITROネットワークの構築
Project/Area Number |
18700299
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioinformatics/Life informatics
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青西 亨 Tokyo Institute of Technology, 大学総合理工学研究科, 講師 (00333352)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 位相応答曲線 / 摂動応答実験 / ベイズ統計 / 自由エネルギー / 事後確率最大化 / 確率過程 / 電気生理実験 / 神経細胞 / 振動子 |
Research Abstract |
平成18年度は、ベイズ統計の枠組みで位相応答曲線を推定するアルゴリズムを構築し、その有効性を数値実験で検証した。平成19年度は、観測過程をより厳密に取り扱った改良版アルゴリズムを構築した。そして、改良版アルゴリズムが位相応答曲線と細胞に内在する白色雑音強度を推定できることを、計算機による数値実験で確認した。次に、本アルゴリズムで推定可能となった位相応答曲線と雑音強度に基づいて、神経回路網の確率的挙動をフォッカープランク方程式で記述する方法を開発した。計算機による数値実験により、高い精度でフォッカープランク方程式が回路網の確率的挙動を追跡できることを確かめた。 電気生理実験を専門とする下記の研究協力者と共同で、海馬CA1錐体細胞の位相応答曲線の測定を行った。測定した生理実験データに対して本アルゴリズムを適用し、細胞に内在する雑音と位相応答曲線の推定を行なった。次に、位相応答曲線の測定を行づた細胞に、その他の細胞からのシナプス入力を模擬した周期外力を入れて、細胞のスパイクタイミングを測定した。そして、スパイクタイミングと周期外力間の位相差の頻度分布を求めた。そして、この頻度分布とフォッカープランク方程式で理論的に予測した確率密度関数と比較して、両者が一致することを確かめた。これらの成果により、位相応答曲線を用いてIN-VITROネットワークを構築することが技術的に可能になった。 [研究協力者] 東京薬科大学・生命科学部・教授 宮川博義 電気生理実験 東京薬科大学・生命科学部・研究員 渡部重雄 電気生理実験
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Report
(2 results)
Research Products
(25 results)