C3毒素発現マウスを用いた小脳における低分子量Gタンパク質Rhoの機能解析
Project/Area Number |
18700318
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
葛西 秀俊 Kobe University, 大学院・医学系研究科, 助教 (40403232)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | トランスジェニックマウス / Rho GTPase / C3 |
Research Abstract |
前年度に、Cre-loxP組換えを用いて小脳プルキンエ細胞特異的にC3毒素を発現するトランスジェニックマウスを複数系統作製したが、小脳懸濁液のウェスタンブロット解析では、C3毒素の発現を検出することができなかった。そこで本年度は、マウスへの薬剤(テトラサイクリンまたはドキシサイクリン)の投与によって遺伝子の発現をオン・オフすることができるTet-OFFシステムを利用したトランスジェニックマウスの作製を試みた。プルキンエ細胞特異的にトランス転写活性化因子tTAを発現するトランスジェニックマウスは、当研究室において既に作製済みであった。よって、tTAが結合するプロモータ配列(TRE)下に、C3遺伝子・IRES・EGFPをタンデムに繋いだトランスジーンを作製した。トランスジェニックマウスの作製に先立って、COS7培養細胞に作製したトランスジーンを導入し、C3およびEGFPの発現を評価した。 COS7細胞の蛍光観察の結果、EGFPを発現している細胞は、細胞の形態が著しく変形し、死滅している細胞も多く観察された。これはC3毒素の発現によってRhoが不活性化され、細胞骨格系に異常を来たしたためであると考えられる。さらに、C3およびEGFPの発現は、培地へのテトラサイクリン投与によって消失した。よって、作製したトランスジーンは、C3およびEGFPを薬剤投与依存的に制御できることが確認できた。現在、このトランスジーンを用いて遺伝子改変マウスを作製している。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)