Project/Area Number |
18700337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
八月朔日 泰和 Yamagata University, 医学部, 助教 (00372334)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ジアシルグリセロールキナーゼ / 免疫組織化学染色 / 特異抗体 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 蛍光多重染色法 / ポストシナプス / 免疫電子顕微鏡法 / 細胞膜 |
Research Abstract |
平成19年度はDGKβの機能解析を行なうため、確立したDGKβに対する特異抗体を用い、線条体において共焦点レーザー顕微鏡下に蛍光多重染色法を施行し、さらに免疫電子顕微鏡法によりDGKβの神経細胞内小器官への局在を詳細に解明した。 1 共焦点レーザー顕微鏡による解析;DGKβはドーパミンD1受容体およびD2受容体陽性の投射ニューロン両者に局在していた。さらに、線条体投射ニューロンの軸索が投射する淡蒼球にDGKβ免疫反応が認められず、DGKβは軸索には局在していないことが推察された。一方、インターニューロンにはDGKβ免疫反応がほとんど確認されなかった。DGKβ免疫反応はシナプトフィジンの免疫反応と重ならず、PSD-95の蛍光反応とは一部重なることから、DGKβはポストシナプスにのみ局在することが明らかとなった。さらに、イノシトールリン脂質代謝回転関連分子であるmGluR5、PLCβ1、DGLαと二重染色法を施行した。その結果、DGKβはこれら分子とお互いに近接して局在していることが明らかとなった。 2 免疫電子顕微鏡法による解析;包埋前DAB免疫電子顕微鏡法により、DGKβ免疫反応は線条体投射ニューロン樹状突起および棘突起に検出された。プレシナプス終末には反応を認めなかった。更に包埋前金コロイド銀増感免疫電子顕微鏡法にて、DGKβが線条体投射ニューロン樹状突起および棘突起の細胞膜に局在することが確認された。また、シナプス後膜肥厚内部におけるDGKβの局在の可能性を検討するため、包埋後金コロイド免疫電子顕微鏡法を行なった。その結果、棘突起においてDGKβはシナプス後膜肥厚内部には局在せず、シナプス後膜肥厚辺縁領域に高い頻度で局在することが明らかとなった。線条体には主に大脳皮質および視床から興奮性入力があるが、DGKβはこの両者のポストシナプスに局在することも示された。
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