高齢歩行者の交通事故防止を目的とした速度弁別検査に関する研究
Project/Area Number |
18700416
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
寺田 裕樹 Akita Prefectural University, システム科学技術学部, 助教 (40360002)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 交通事故 / 高齢歩行者 / 老化 / 両眼立体視 / 視覚認知 / バーチャルリアリティ / 認知科学 |
Research Abstract |
本研究の目的はヒトの接近速度弁別能力という知覚特性を定量化できるシステムを構築し,成人と高齢者を対象にその能力を検査することにより加齢による影響を明らかにすることである。以前我々が開薬したシステムでは,車両にみたてた光点(以下,ターゲット)を実空間に呈示させ,接近速度弁別能力を検査した,その結果,成人と比タその能力都低下している高齢者がいること,高齢者でほ単眼視と両眼視で正答率に差がないことを明らかにした。この理由として我々ほ,高齢者の両眼性の奥行知覚能力が低下していると推測した。そこで,実体鏡の原理を用いて両眼性の奥行手がかりで奥行知覚される接近対象を仮想空間に呈示し,援近速度弁別能力を検査する大規模な検査システムを構築した。交通事故防止という観点から,実際の交通環境を再現した基礎データが足りなかった。 交通環境条件として日中,夕暮れ,夜といった交通環境条件で車両の接近の視覚刺激を呈示し,接近速度弁別能力を検査した。そめ結果,暗くなり周囲の環境が見えにくくなる程,接近速度の弁別は難しくなることわかった。しかし,高齢者が最も多く事故に遭う夕暮れと夜を比較した場合の明確な差は見られなかった。夕暮れや夜の環境では周囲が見えにくくなる。つまり,単眼性の奥行知覚情報が少なくなる。その条件で車画の接近速度弁別に差がなかった。すなわち,接近速度弁別には単眼性の奥行知覚情報が両眼性の奥行知覚情報よりも優位に働く,または両眼性の奥行知覚能力が低下している可能性が示唆ざれだ。周囲が見えなくなる夜だからドライバーからも歩行者は見えていないだろうと歩行者が思い込んで道路の横断をしないたぬ。夕暮れより交通事故が少なくなるなど,歩行者の心理も影響していると考えられる。今後,アシケニト等も併用し統計手法を用いて判断する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)