量子ドット分子蛍光イメージングによる食道上皮再生の細胞進展メカニズムの解明
Project/Area Number |
18700422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀 義生 Kyoto University, 再生医科学研究所, 非常勤講師 (70375195)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 食道 / 再生 / 再生医学 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
本年度の研究においては、平成18年度に行った培養ディッシュ上での実験の観察結果に基づいて、さらにin vitroの三次元食道上皮モデルにおける、食道上皮再生過程のE-カドヘリン動態の解析を試みた。しかしながら、重層化した重層扁平上皮からなる食道上皮モデルにおいては、その生体内での構造と同じく、表面側ではバイアビリティの低下した扁平化した細胞によりバリアーが形成され、基底膜側のバイアビリティの高い細胞側は、培養液と接していないため、観察に十分なマーキングを行うことが困難であった。様々な条件を試みたが、重層化した状態でのマーキングは、観察に十分なレベルに行うことができなかった。 また、重層化する前に単層の状態でマーキングしておいて、その後に重層化させる方法も試みたが、この方法では、細胞分裂に伴ってマーカーが希釈されてしまうため、やはり、同じように観察に十分なマーキングのレベルに達することはできなかった。 ただ、重層化した食道上皮モデルにおいて、一部分をスクラッチして、その部分が再び周囲のケラチノサイトで覆われる過程を観察すると、平面モデルで観察されたのと同じように、集団的細胞進展を開始する過程で、細胞表面に局在していたカドヘリンが細胞内に局在するようになることが観察された。さらに細胞が進展し、スクラッチ部分で細胞が増殖し、細胞間隙が無くなり再びコンフルエントの状態になるに従って、カドヘリンは細胞表面に強く局在し、周囲との細胞の接着を担っている様子が観察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)