Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
1.細胞培養上清からの治療応答性ペプチドームの同定抗がん剤抵抗性がん細胞および抗癌剤感受性細胞をDocetaxel 100nM存在下および非存在下で48時間培養し,細胞培養上清をSELDI-TOFMSにより解析した。Protein chipはCM10(陽イオン交換chip),1MAC-Cu(金属親和性chipに銅を固定),IMAC-Ni(金属親和性chipにニッケルを固定)を使用した。CM10においては感受性細胞のみでDocetaxel投与後上昇および低下するpeakを,IMAC-Cuにおいては感受性細胞でのみ発現上昇するpeakを,IMAC-Niにおいては感受性細胞でのみDocetaxel投与後上昇および減少するpeakおよび抵抗性細胞でのみ発現上昇するpeakを検出し,それらのpeakを同定した。 2.in vivoにおける治療応答性ペプチドームの同定in vivoにおけるがん治療のモデル系として,親株(HCT116)とHCT116-CHFRをそれぞれヌードマウスの鼠径部皮下に移植し,腫瘍径が1cmの時点からDocetaxelを投与し,治療後7日目で腹部大動脈から採血した。腫瘍は抗癌剤感受性株移植群において優位に縮小した。各群から取得した血漿はアルブミン除去後,フェニルカラムにより分画しAu chipをもちいてSELDI-TOF MS解析した。その結果,治療有効性(Docetaxel反応性)の指標となり得るpeakを再現性をもって検出し,それらのpeakを同定した。 3.臨床例を用いた治療効果判定の検討。 癌患者から抗癌剤投与前後の血清を経時的に採取し質量分析器(SELDI-TOF MS)でハイスループットに分析し,前年度の結果を参考に抗癌剤に反応し発現または消失するchemo-responsivefingerprintsをヒト血漿中から同定した。現在chemo-responsive fingerprintsと種々の臨床データと比較し,本研究による結果の有用性と適切性を検討中である。
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