精神科リハビリテーションからみた初発統合失調症患者の25年転帰
Project/Area Number |
18700461
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
稲富 宏之 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10295107)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 精神科リハビリテーション / 統合失調症 / 長期転帰 / 認知機能 |
Research Abstract |
前年度の研究計画を継続して評価した.対象者は,解析可能なデータを満たした男性6名と女性10名の計16名である.全ての対象者は医療機関で治療継続中であり,入院治療(男性4名,女性6名)及び外来通院中(男性2名,女性4名)であった.対象群は,年齢(以下,値の表記は中央値(最小値-最大値))が50.0歳(42-72)であり,未治療期間が6か月(1-49)であった.対象群の社会心理学的側面の評価としての陽性・陰性症状評価では,陽性症状得点が18.5点(10-30),陰性症状得点が23.0点(9-37),総合精神病理得点は34.5点(22-60)であった.そして,対象群の社会的機能の全体的評定尺度は53.5点(25-70)であった.また,対象群の生物学的側面のデータとして脳由来神経栄養因子の血中濃度は,29.5ng/L(14.5-46.2)であった.さらに,認知的側面の評価としてA4(210×297mm)の画用紙に描画する樹木画テストでは,描画のゲシュタルトに基づいて普通画と異型画に分けた.普通画と異型画における樹木画の形態と内容に関して評価した.結果として普通画3名,異型画13名と判定された.平均描画面積は,異型画群の12214mm^2が普通画群の40667mm^2よりも有意に狭かった.内容水準の評価では,ほとんどの対象者が枝や葉と果実及び人物や風景などを追加描画していた.より多くの対象者数のもとで詳細な分析は必要であるが,初発統合失調症患者は長期経過において描画で評価できるような表象機能の低下が示唆された.このため,表象機能の改善に焦点を当てた精神科リハビリテーションプログラムが必要であることが示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)