Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本研究においては,非侵襲的脳機能画像診断法である光トポグラフィーによって評価することし下肢の運動課題に関する課題特性を分析することを目的とした. 研究計画では,下肢運動時の脳活動領域の計測を近赤外線分光法(Near Infrared Spectroscopic Topography, NIRS)によって脳活動領域に対して同定が可能かについて最初に検討した.下肢の課題は返復運動(repeatitive task)と荷重運動(weight bearing task)の2種類に対して計測を行った.対象は若年健常者とした.課題の手順は,NIRS装置(ETG-4000, Hitachi, Japan)を用い,国際10-20法を基準としたプローブ配置で頭頂から側頭部を左右両側計測した.運動課題は椅子座位にて8秒間,計10試行連続足タップを左右それぞれ実施した.その結果,下肢の反復運動課題における脳活動領域は,片側下肢の反復運動時に両側の運動感覚領域の有意な活動が認められた(p<0.05).しかし,反復運動課題は両側の活動は認められるものの,その活動範囲が限局していることが示唆された.次に,荷重運動課題に対して,健常者を対象に計測を行った.課題は下肢による床方向への荷重課題とし,椅子座位にて8秒間,計6試行を左右それぞれ行った.荷重運動課題によって各被験者が実施する課題毎の荷重変位に対して体重計を用いて計測し,各課題実施時に脳活動領域の計測を実施した.その結果,荷重運動課題は両側の活動が認められ,活動範囲が広範囲である可能性が示唆された. この結果より,Laterality indexを用いた基礎研究を構築することが重要であると考えられた.すなわち,活動が広範囲であるものの,健常者を対象に抗重力下での同側および対側といった両側の脳活動領域を比較し明らかにすることが重要であると考えられた.このLaterality indexは1から-1の値をとり,正の値であれば対側優位,負の値であれば同側優位として分析を行った.その結果,右下肢での荷重運動課題において前頭葉領域で0.39±0.04,頭頂業領域で0.29±0.32の値を示した.よって優位性においてはほぼ両側性の活動を示した.
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