脳虚血モデル動物を用いた脳卒中リハビリテーション頻度と環境要因の検討
Project/Area Number |
18700467
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
水谷 謙明 Fujita Health University, 藤田記念七栗研究所, 助手 (30351068)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | リハビリテーション / 脳虚血モデル / FITプログラム / プロテオミクス / バイオマーカー |
Research Abstract |
脳梗塞後の麻痺回復に関わる運動制御には、小脳における機能的役割が推察されるが、その分子変化については不明な部分が多い。そこで、脳梗塞モデル動物を用い、FITプログラムに準じて週7日のトレッドミルによるリハビリテーションを3週間行い、行動学的解析と小脳内プロテオーム解析を行った。 脳梗塞手術3日後よりトレッドミルを用いた訓練(走行可能な最大限の速さ(5〜15m/min)で1日20分間)を行ったtreadmill群(n=10)と、訓練を行わないcontrol群(n=10)の2群間で、行動学的解析であるrota rodtestの経時変化を検討した。訓練開始前における両群間(control群29.3±45.6sec,treadmill群34.1±44.4sec)には有意差は認められなかったが、3週間後にはtreadmill群(343.9±216.6sec)とcontrol群(97.5±73.0sec)の間に有意差(p<0.01)が認められ、トレッドミルによる訓練は平衡機能・協調運動の改善に効果的であると考えられた。また、行動学的に有意差が得られた3週間後における小脳におけるプロテオーム解析を行ったところ、二次元電気泳動において2箇所にスポットの変動が認められ、質量分析によりSNAP-25とGFAPと同定された。麻痺回復における小脳の機能的役割には、その背景に神経・シナプス可塑性の存在が考えられるが、同定されたタンパク質は両者とも可塑性に関連した分子であった。今回の検討により、個体レベルでの麻痺回復に関わる運動制御と脳内可塑性に関わる分子とを関連付けられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)