Project/Area Number |
18700508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
奥田 睦子 Kanazawa University, 経済学部, 准教授 (90320895)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2007: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 障害者スポーツ / 総合型地域スポーツクラブ / 指導者 / 養成講習会 |
Research Abstract |
地域における障害者へのスポーツ指導者の育成を目的とした、初級障害者スポーツ指導者養成講習会の参加者(以下、講習会参加者と表記)が、講習会終了後に総合型地域スポーツクラブ(以下、クラブと表記)で指導できる可能性が現状でどのぐらいあるのかを明かにするとともに、そこで明かになった現状を踏まえ、より積極的に活用されるためには、講習会およびクラブはどのように対応していけばよいのかを考察することを目的として研究を行った。研究方法としては、養成講習会参加者の現状を把握するため、平成18年度および平成19年度の石川県初級障害者スポーツ指導者養成講習会参加者を対象に質問紙によるアンケート調査を実施し、また、すでに障害者の参加しているクラブに、障害者を対象とする指導者に求めることや障害者を受け入れることで生じている課題等についてヒアリング調査を行った。次の結果を得た。福祉系の職場の有職者は、受講によって身につけた知識や技術は地域で活かしたいというよりはむしろ仕事上で活かしたいと考えおり、学生は、障害者のスポーツのフィールドの全体像が十分にイメージできないせいか、どのような場面に活かしていきたいのかというビジョン自体が持てない傾向があることがわかった。また、受講者全体に共通することとして、講習を受け知識が深まることでさらに勉強していく必要があることを感じ、そのことが指導に対する不安感につながっていく可能性があることが考察された。障害者を受け入れているクラブは非常に少なく、課題等を一般化することはできないが、採算性割れの問題と安全性の確保等の課題が出された。これらの現状を踏まえると、講習内容については現場実習を入れることが必要であり、障害者の参加するクラブについては、複数指導者体制を確立するために、クラブの自助努力による受益者負担の原則ではなく、助成金等が入るしくみが必要であるとの結論を得た。
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