下腿三頭筋のスティフネスと柔軟性が歩行能力に及ぼす影響
Project/Area Number |
18700511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 登志雄 (柳谷 登志雄) Juntendo University, スポーツ健康科学部, 准教授 (90384148)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 筋腱複合体 / スティフネス / 柔軟性 / 関節可動域 / 歩行能力 / 最大歩行速度 / 下腿三頭筋 / 超音波法 |
Research Abstract |
本研究では,下肢(下腿三頭筋)の筋腱複合体のスティフネスおよび柔軟性と歩行能力の関係について明らかにすること(平成18・19年度),および下肢の柔軟性のスティフネスおよび柔軟性の低下が歩行能力を低下させるメカニズムについて明らかにすること(平成19年度)を目的とした. 具体的な方法としては,同一被験者について,下腿三頭筋のスティフネス,関節可動域(柔軟性)を測定し,これらの値と歩行能力との関係について検討した.さらに柔軟性については,能動的柔軟性と受動的柔軟性および低屈域での柔軟性と背屈域での柔軟性に分類して測定し,それらの相互関係を検討した.また,スティフネスおよび柔軟性が歩行能力を低下させるか否かを検討するために,歩行時における地面反力と身体動作分析から下肢の筋腱複合体レベルでの力発揮特性を検討した. 下腿三頭筋のスティフネスは最大歩行速度との間に有意な相関関係を示さなかった.さらに,関節可動域(ROM)により示される柔軟性についても最大歩行速度との間には有意な関係を示さなかった.スティフネスと柔軟性との相互関係の検討については,下腿三頭筋のスティフネスは受動的背屈時の柔軟性と有意な相関関係を示すことが明らかとなった.しかしながら,歩行時の地面反力と身体動作の分析からは,最大速度歩行時には足関節よりもむしろ股関節の貢献度が高いことが示唆された.したがって,歩行能力には下腿三頭筋のスティフネスよりも股関節まわりの筋腱複合体の特性が反映されることが考えられた.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)