ミトコンドリアDNA突然変異の蓄積と長寿・老化との因果関係の解明
Project/Area Number |
18700556
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
富田 和男 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60347094)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 加齢・老化 / ミトコンドリア |
Research Abstract |
近年、老化の有力な原因の一つとして、ミトコンドリアDNA(mtDNA)の障害が報告されている(Wallace, et. al. 1997)。また、このDNAが突然変異を起こすことによって、老化だけではなく、様々な疾病が起こるとも報告されている(Wallace, et. al. 1992., Kang, et. al. 2005.)。これらのことから、長寿とmtDNAの変異には強い関連があると考えられるが、ヒトにおいて長寿とmtDNAに関係した報告はほとんどみられない。本研究では、mtDNA突然変異率と長寿の関連を明らかにすることを目的とする。 結果 ・mtDNA突然変異には点突然変異及び欠失(deletion)があるが、点突然変異を検出するためにA3243G突然変異率をTaqMan Probeを用いた定量PCRにて調べた。奄美地区の65歳以上から抽出したDNA129サンプルについて調べたところ、7サンプルでA3243G突然変異が見られた。しかしながら突然変異が検出されたのはいずれも100歳以下で、100歳以上から抽出したDNAではA3243G突然変異は検出されなかった。 ・ mtDNA deletionを見るために、mtDNA全長を増幅するプライマーを用いて奄美地区の65歳以上から抽出したDNA46サンプルについてmtDNAを増幅し、サザンブロットによりmtDNA deletionがあるか調べた。その結果、16KのmtDNA全長以外のバンドは見られず、奄美地区の65歳以上から抽出したDNAからmtDNA deletionは検出されなかった。 以上のことから調べたサンプルの中でのmtDNAの障害の蓄積は期待したものより少ない結果となった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)