ヨコバイ食害を利用した台湾高級烏龍茶の香気生成機構の解明
Project/Area Number |
18700600
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
|
Research Institution | Kagoshima Prefectural College |
Principal Investigator |
木下 朋美 Kagoshima Prefectural College, 生活科学科, 助教 (20399257)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | Camellia sinensis / 烏龍茶 / 香気生成機構 / 酵素活性 / 香気 / チャノミドリヒメヨコバイ / 国際情報交換 / 台湾 / ヨコバイ / 2,6-dimethylocta-3,7-diene-2,6-diol / hotrienol |
Research Abstract |
烏龍茶の製造工程と香気生成機構の関係を明らかにするためにモデル実験を行った。実際の烏龍茶製造工程では、室内萎凋(静置および攪拌)が行われるが、同時にチャ葉の水分が減少していく。そこで、チャ葉に対する水分減少ストレスを除き、静置と撹絆のみを行うよう、相対湿度99%、温度20度の室内で、静置と攪拌を行った。サンプルは、一番茶と二番茶にそれぞれ作製し、グリコシダーゼの酵素活性測定と香気分析を行った。酵素活性は、一番茶では攪拌を行うことで高められ、攪拌停止後は下がっていた。一方、二番茶では攪拌により酵素活性が高められるということは認められなかった。香気分析では、一番茶、二番茶共に、インドールが増加していた。特に静置よりも攪拌の方がより増加していた。配糖体として存在し、製造工程中にグリコシダーゼにより分解されて生成することが知られているアルコール系香気成分については、一番茶では増加しており、特に静置よりも攪拌の方がより増加していた。一方、二番茶では同等あるいは若干減少していた。 チャ葉はチャノミドリヒメヨコバイの吸汁後、光合成が低下し、黄化することが明らかにされている。そこで、チャノミドリヒメヨコバイの抽出液をチャ新芽に接種し、同様の変化が見られるかを調べた。チャ葉の色は簡易型葉緑素計SPAD-502を用い計測した。接種前と比べ、接種後2日後には、コントロール群ではSPAD値が+0.47となり、接種群では-1.84となった。2週間後にはコントロール群ではSPAD値が+6.43となり、接種群では+1.75となった。接種群では光合成が抑えられた傾向にはあったが、黄化にまでは至らなかった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Book] 茶大百科I2008
Author(s)
武田善行ら
Total Pages
948
Publisher
社団法人 農山漁村文化協会
Related Report