Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
本研究では,活断層における古地震活動時期の解明と地震時変位量の高精度解析に基づいて,活動間隔のゆらぎを考慮した断層の活動特性の解明ならびに,断層帯のセグメンテーションについて考察することが目的である。研究対象地域は,岐阜県東部を北西南東方向に走る阿寺断層帯である。18年度には断層位置の把握と,断層帯中部の活動履歴調査によって,最新活動を明らかにした。 19年度は上桑原トレンチ近傍において,平面ピットを開削し,最新活動における横ずれ変位量の確認・計測を行った。その結果,阿寺断層帯中部,上桑原地点の最新活動における水平変位量は,約1.2mであることが明らかになった。阿寺断層帯において,過去の活動における一回変位量が明らかになったのは初めてであり,極めて重要な資料を提示することができた。また一つ前の活動は4000年前より古く,活動間隔は断層帯中北部よりも有意に長い。したがって,阿寺断層帯加子母地区は,中北部の小和知断層,下呂断層などとは別個の活動サイクルを持つ可能性が高い。さらに断層帯中北部において,詳細が不明な宮地断層について調査を行った。近年空中写真判読により作成された都市圏活断層図によって,飛騨川を越えてさらに北西へ断層が連続することが明らかにされた。この断層線における地形,地質学的調査を実施した結果,明瞭な破砕帯露頭や河川屈曲など小規模な変動地形を確認し,宮地断層が従来よりも倍以上長い断層であり,起震断層になりうることを明らかにした。今後宮地断層の活動履歴についても明らかにし,これも含めた活動性やセグルテーションを議論していくことが今後の課題である。
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