高精度地盤高情報と高解像度風上差分法を用いた中小河川流域の水害危険度評価
Project/Area Number |
18710155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Natural disaster science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川池 健司 Kyoto University, 防災研究所, 准教授 (10346934)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 洪水 / 防災 / 水工水理学 / 流体工学 |
Research Abstract |
本研究は、高額なレーザープロファイラデータに代わる氾濫解析時の地盤高情報として、航空写真と三次元写真測量システムを用いたデータ作成法を検討した。適用対象は、長崎県大村市を流れる大上戸川の流域とした。これまでの氾濫解析においてよく用いられている2,500分の1地形図、および数値地図50m(標高)から作成した地盤高データと比較したところ、航空写真と三次元写真測量システムから作成したデータの方がより細かな起伏まで表現することができた。しかし欠点として、樹木やアーケードの陰などになっていて地面が写真に写っていない箇所や、勾配が急激に変化している箇所や、写真の中央以外では、得られる地盤高の値に誤差が生じやすいことがわかった。さらに、細かな起伏が再現できたといっても、レーザープロファイラデータとの比較を行っていないため、実際の地形に近づけることができたのかは不明である。以上の結果から、航空写真と三次元写真測量システムから地盤高データを作成する技術としては、まだ実用化できるほどの精度の地盤高データを作成する段階にまでは至っていない。しかし、データの精度を検証し、十分な精度を有していることがわかれば、今後は有用な手法になりうると考えられる。 一方、本研究を遂行するにあたって、非構造格子を作成させる格子作成ツールを作成することができた。これは、格子頂点を決定して格子境界を指定しておけば、自動的にその頂点を結んで格子を生成するツールであり、格子作成時にかかる手間を大きく省力化することができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)