Budget Amount *help |
¥3,710,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2008: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
一般に、抗生物質の生合成における後期修飾過程は、化合物の構造や物性、ひいては生理活性を大きく変える過程であり、その詳細な反応経路・反応機構の解明は、新薬創製を目指す上で必要不可欠なものである。 Streptomyces coelicolor A3(2)の生産する芳香族ポリケタイド抗生物質actinorhodin(ACT)の生合成後期修飾過程においても二段階の酸化反応が必要であり、これら反応は生合成酵素ActVA-6およびActVA-5によってそれぞれ触媒されると考えられてきた。しかし、ACTの類縁化合物の生合成研究が進み得られた知見から、以前に提唱されてきたActVA-6,ActVA-5の酵素機能と生合成仮説に疑いが生じた。よって、ActVA-6,ActVA-5の生合成経路における真の機能を解明すべく、遺伝子破壊体および遺伝子再構築系の組換体を作成し代謝産物を分析した。また、ActVA-6,ActVA-5それぞれを大腸菌で発現し、精製したタンパクと各種アナログ基質を用いて酵素機能を検討した。こうしたin vivo、in vitro両実験系から、ActVA-5, ActVA-6に関する重要な知見を新たに得ることに成功し、以前とは異なる新たな生合成仮説を提唱することができた。
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