A Speculative Fieldwork on the Edmund Burke's Aesthetics of the Sublime in Relation to the Cultural Climate in Ireland

• Project/Area Number: 18720028
• Research Category: Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Research Field: Aesthetics/Art history
• Research Institution: Hiroshima University
• Principal Investigator: KUWAJIMA Hideki Hiroshima University, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (30379896)
• Project Period (FY): 2006 – 2008
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2008)
• Budget Amount: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥300,000); Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000); Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000); Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
• Keywords: 崇高 / 山岳風景 / エドマンド・バーク / ジェイムズ・バリー / ネーグル一族 / アイルランド : イギリス / 18世紀 / 感性 / 美学・芸術学 / クエーカー / ジェムズ・バリー / ブリストル / 美学 / アイルランド:イギリス / 芸術学 / ネーグルー族 / バーク / アイルランド / イギリス / シャクルトン

Research Abstract

本研究は、主要な美的カテゴリーたる「崇高」概念をめぐっておこなわれた。その成果として、(1)まず、その導出の具体的な諸契機を、近代崇高論者の祖たるアイルランド人エドマンド・バークが生きた18世紀アイルランド(およびイギリス)の文化風土に求めた。これによって「崇高」が本来はらんでいた実践的な批判精神にまで肉迫し得たと思う。(2)次に、こうしたバーク以来の歴史的な「崇高」概念のうちに見いだされた「感性」的な思考法を現代へと応用することで、我々が現在かかえる喫緊の課題(人間存在の病理)を鋭く抉りだす可能性があることも示し得たと思う。結果として、「崇高の美学」こそ、混迷する高度に発達した現代社会の危機を乗り越えるのに重要な指針を与えるだろうということも分かってきた。

Research Products

• [Journal Article] <崇高>の聖地-愛蘭土紀行(3)キャッシェル (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 誠信プレビュー(seishin Preview) 第105号 Pages: 3-6
• [Journal Article] <崇高>の聖地-愛蘭土紀行(2)コーク州ブラックウォーター渓谷 (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 誠信プレビュー(seishin Preview) 第105号 Pages: 3-6
• [Journal Article] コーク生まれのカトリック画家 ジェイムズ・バリーの出帆-1764 年、同郷の政治家バークに見初められてー (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: アイルランド協会会報 第73号 Pages: 7-7
• [Journal Article] バークの肖像(その1)-ブリストル陶器と自由と妻ジェーン- (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 広島芸術学会報 第102号 Pages: 3-3
• [Journal Article] <崇高>の聖地-愛蘭土紀行(1)ゴールウェイ (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 誠信プレビュー(seishin Preview) 第103号 Pages: 3-6
• [Journal Article] (研究エッセイ)<崇高>の聖地-愛蘭土紀行(1)ゴールウェイ (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 誠信プレビュー(seishin Preview) 103 Pages: 3-6
• [Journal Article] (研究エッセイ)バークの肖像(その1)-ブリストル陶器と自由と妻ジェーン (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 広島芸術学会会報 102 Pages: 3-3
• [Journal Article] (研究エッセイ)コーク生まれのカトリック画家ジェイムズ・バリー-1764年、同郷の政治家バークに見初められて- (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 日本アイルランド協会会報 73 Pages: 7-7
• [Journal Article] <崇高>の展開と<山岳美学>の形成-一八世紀イギリスにおける理論化まで- (2008)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 藝道思想の現代的意義について-日本的展開を焦点として- Pages: 23-43
• [Journal Article] アメリカン・テクノロジーと現代の崇高-<非人間的なもの>に抗して- (2008)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 世界肯定の論理と技法-臨床哲学と比較思想との統合的国際的研究 Pages: 58-77
• [Journal Article] <崇高>の展開と<山岳美学>の形成-一八世紀イギリスにおける理論化まで- (2008)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 藝道思想の現代的意義について(研究代表者 : 青木孝夫(課題番号15320023)平成15〜18年度科学研究費補助金・基盤研究<B>研究成果報告書) Pages: 23-43
• [Journal Article] アメリカン・テクノロジーと現代の崇高-<非人間的なもの>に抗して- (2008)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 世界肯定の論理と技法(研究代表者 : 古東哲明(課題番号16320006)平成16〜19年度科学研究補助金・基盤研究<B><1>研究成果報告書) Pages: 58-77
• [Journal Article] (書評)Peter de Bolla, Art Matters, Harvard University Press, 2001. (2007)
  • Author(s): 桑島 秀樹
  • Journal Title: 心の危機と臨床の知 (甲南大学人間科学研究所 編) 第8号 Pages: 139-143
• [Journal Article] 現代崇高事情-美学史からみた<バーク崇高論>読み直しの意義- (2006)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Journal Title: 英詩評論 第22号 Pages: 10-21
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] 現代崇高事情-美学史からみた<バーク崇高論>読み直しの意義- (2006)
  • Author(s): 桑島 秀樹
  • Journal Title: 英詩評論 (中国四国イリス・ロマン派学会 編) 第22号 Pages: 10-21
• [Book] 芸術はどこから来てどこへ行くのか (2009)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Publisher: 『芸術はどこから来てどこへ行くのか』晃洋書房
• [Book] 崇高の美学 (2008)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Total Pages: 254
  • Publisher: 『崇高の美学』講談社
• [Book] 『崇高の美学』(選書メチエ413) (2008)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Total Pages: 254
  • Publisher: 講談社
• [Book] イギリス哲学・思想事典 (2007)
  • Author(s): 桑島秀樹
  • Publisher: 『イギリス哲学・思想事典』研究社
• [Book] イギリス哲学・思想事典 (単独執筆項目 計6項目:エンサイクロペディア, 崇高, ピクチュアレスク, ジェラード、A., ホガース、W., レノルズ、J.) (2007)
  • Author(s): 日本イギリス哲学会(編)
  • Total Pages: 762
  • Publisher: 研究社
• [Book] イギリス哲学思想事典(事項分担 : 崇高, ピクチュアレスク,エンサイクロペディア/人名分担 : ホガース,レイノルズ,ジェラード (2007)
  • Author(s): 桑島 秀樹(分担執筆)
  • Publisher: 研究社(掲載决定)(校正中)