Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
イギリスの対アジア貿易の輪郭はインドを支配する東インド会社によってすでに形作られていたが、18世紀末以降、ロンドン・カルカッタ・広東にビジネス拠点をもつイギリス私商人が東インド会社の商業帝国に新規参入していった。本研究では、とりわけ急速にビジネス・ネットワークを伸張させたロンドン東インド商会群に焦点を当て、それらのビジネス戦略の諸特徴、東インド会社の経営活動との関係、あるいは他地域の東インド商業利害との間で生じる競合関係や相互協力関係を明らかにした。さらに、グローバルな規模で展開した東インド商業利害集団の諸活動から生まれるダイナミズムが、アジア・アフリカの諸地域を公式・非公式的に支配していったイギリス帝国主義の原動力になっていたことも、本研究において明らかになった。
All 2008 2006
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 3 results)
立命館文学 604
Pages: 1-15
濱下武志監修、川村朋貴、小林功、中井精一編著、『海域世界のネットワークと重層性』、桂書房 (印刷中)
籠谷直人・脇村孝平編著、『帝国のなかのアジア・ネットワーク-「長期の19世紀アジア」-』、世界思想社 (印刷中)
Migration and Identity in British History(David Bates and Kazuhiko Kondo eds)
Pages: 193-207
立命館文学 597号