逐次効率分析による同時知覚学習の動的プロセスの検討
Project/Area Number |
18730469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
薬師神 玲子 Aoyama Gakuin University, 文学部, 准教授 (30302441)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 実験心理学 / 知覚学習 / 同時学習 / 注意 / 時列系 / 実験系心理学 / 時系列 |
Research Abstract |
日常生活では、知覚学習、特にパターン学習の学習対象は単一ではなく、多数である場合が多い。しかしながら、知覚学習についてのこれまでの研究は、いずれも単独学習過程の解明を的としており、複数の学習課題が同時に課せられる場合の学習過程については、殆ど検討が行われいない。本研究は、このような、同時学習状況下での学習について、その動的プロセスを解明しよとするものである。 本年度の研究では、ドットの位置情報から構成されるパターンを複数個同時に習する際の学習曲線を比較することによって、教師あり学習、教師無し学習それぞれにおける複数パター学習過程の特性について検討した。ノイズを混入させた刺激からのプロトタイプ学習における学習線を比較した結果、教師あり学習、教師無し学習双方において、パターン間に明確な学習優先順位生じることが示された。すなわち、特定のパターンの学習に多くのリソースが用いられ、その余剰ソースで他のパターンの学習が行われるという推定に適合するデータが得られた。ただし、優先度差異は、教師あり学習においてより明確であった。また、この優先順位は、学習のかなり早い段階決定されることも示された。ただし、完全な系列的学習に相当する傾向は見られなかった。さらに注意を阻害する挿入課題の有無は複数パターンの学習プロセスに影響を与えないことも示された。た、上記の実験に併せて、より被験者の負担が少ないデータ収集法の開発を目指して、ベイズ推定組み込んだ理想的学習者モデルの開発にも取り組み、これを用いた学習実験システムの試作を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)