脳機能画像法による読み書き障害児の障害メカニズムの解明と、訓練の効果評定の試み
Project/Area Number |
18730563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
橋本 竜作 Osaka Medical College, 医学部, 助教 (00411372)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 発達性読み書き障害 / 脳機能画像法 |
Research Abstract |
1.障害メカニズムの解明 読み書き障害児の文字読みに関わる神経基盤を明らかにするために,機能的磁気共鳴画像をもちいて,定型発達児と発達性読み書き障害児に対して黙読課題を実施した.黙読課題では,最後が「ん」で終わる4文字の有意味単語と無意味単語を用意した.実験では,参加者に対して,単語と無意味単語の最初の3文字を呈示し,最後に「ん」を付加して黙読した場合に,自分の知っている日本語になるか否かを反応ボタンで答えてもらった.コントロール条件となる記号課題では,同じ記号を3つすべて同じ向きで呈示した場合と,1つだけ向きが異なるように呈示した場合を用意した.参加者には,記号の向きがすべて同じか否かを反応ボタンで答えてもらった. 個人解析レベルで黙読課題と記号課題の比較をした結果,定型発達児の多くは上側頭回後方領域を中心とした環シルヴィウス領域に有意な活動が認められ,発達性読み書き障害児では,同領域の活動が狭いあるいは活動が認められなかった.今後,対象者を増やして集団解析を行う予定である. 2.訓練の効果評価の試み 発達障害児28名を対象に,昨年度開発した単語速読検査の信頼性係数を再検査法により推定した.その結果,読字障害を持つ児童(読字障害群11名)と,持たない児童(非読字障害群17名)のどちらも非単語課題では高い信頼性係数を得られた.しかし,非読字障害群では,単語課題の信頼性係数は若干低かった.本結果は,読字障害の有無に関係なく,安定して音読時間を測定するには非単語課題が有用であることを示唆している.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)