Project/Area Number |
18740003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Algebra
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高木 寛通 東大, 数理(科)学研究科(研究院), 助教授 (30322150)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | del Pezo 3-fold / Waring problem / Scorza quartic |
Research Abstract |
次数5のdelPezzo3-fold B_5(Grassmann多様体G(2,5)をPlucker埋め込みでP_9に埋め込み,超平面で三回切って得られる三次元Fano多様体)上の,次数dの非特異有理曲線Cを考える(dは5以上の任意の整数).B_5上の直線のうち,Cと交わるものlと,Cとlとの交点のうちの一点を対にしたものを印付直線と呼ぶ.このとき,Cの三重被覆として得られる種数di2の標準曲線H_1によって,印付直線がパラメーター付けできることが証明できる.また,印付直線たちの交わりを考えることでH_1上にtheta characteristic μが決まる.対(H_1,μ)はDolgachev-Kanevの条件を満たすことが示せ,それによって,P_<di3>(H_1の標準埋め込みの器)内の次数4の超曲面Fが定義できる.これをScorza quarticという.このScorza quarticがいくつの同次一次式の4乗の和で書くことができるか,その最小値nはすぐに分かる(これを一般の同次式について求める問題はWaring problemという古典的な問題である).今年度の研究の主結果は,Fを同次一次式の4乗n個の和で書く書き表し方をパラメーター付けする多様体の適当な完備化-べき和多様体と呼ぶ-に関するもので次の通り: べき和多様体は,B_5をCでblow-upし,さらにB_5上のCの2-secant lineたちのstrict transformでblow-upして得られる多様体を部分多様体として含む. これは,向井茂氏によるd=5の場合の結果の拡張になっている. さらにGをN変数非退化同次2次式Gとする.Fと同じ手法が,Gを同次一次式の2乗N個の和で書く書き表し方をパラメーター付けする多様体の適当な完備化であるべき和多様体にも適用でき,次が示せる. べき和多媒体は,三次元非特異二次超曲面Q_3をその上のN次非特異有理曲線Cでblow-upして得られる多様体を部分多様体として含む. これは,向井茂氏によるN=3の場合の結果の拡張になっている. なお,本研究はUdine大学のFrancesco Zucconi氏との共同研究である.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)