空気シャワー中ミューオン数観測のための僻地大型水槽実験の実証実験
Project/Area Number |
18740136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kanagawa University (2007) The University of Tokyo (2006) |
Principal Investigator |
塩見 昌司 Kanagawa University, 工学部, 派遣職員 (60401288)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 宇宙線 / 建設環境・設備 / 国際情報交換 / 中国 / チベット / ミューオン |
Research Abstract |
チベット空気シャワーアレイ観測宇宙線がハドロン起源かガンマ線起源かを弁別可能な装置として水チェレンコフ光観測型大型ミューオン検出器を考案。現地(標高4300m、チベット高原)にて作成可能かどうかの実証実験を行った。具体的には土洩2.2m、水深1.4m、面積50m^2の壁厚0.35mのコンクリート製駆体を床壁白にし、20インチ光電子増倍管(PMT)を天井に取り付けたプロトタイプ検出器を設計・制作した。装置は無事完成。最も心配であった駆体強度は仕様通り出来、水漏れに関しては貯水後3ケ月間水位変動無しであり、価格、品質とも想定内で問題無く作成できた。PMT取り付けも無事終わり、ミューオン信号の検出にも成功した。ノイズも想定以下であることがわかった。成果は国際会議・物理学会にて発表した。 その他本研究でわかった点は以下の通り。施工:施工可能業者有。自前での施工管理が何より重要。設計図・施工図は中国の設計院で作成。工期は3ケ月半(2007年9月1日着工)。予算:本実験では防水水槽約3.5万円/m^2と予想。躯体強度:コンクリート強度30N(試験結果と一致)、鉄筋規格HRB335とした。防水:水性エポキシ系防水材とセメント系防水材+タイベックシートでテスト。後者が価格(約2倍)・光量(約30%)・施工面で優れていた。共に漏水無し。後者はpH値が9.0を指したが問題は無い。水:テスト水槽より150mの距離の井戸より最大0.5m^3/分で給水。水質検査結果からは神岡地下水同等で良質。水温は+5度で安定(2007年12月から現在まで)。長期透明化のためには殺菌か浄水が必要。地盤:深さ10mまで砕石・礫層。想定長期(短期)地耐力200(400)[kN]。地下水位低く漏水の危険小。無事建設完了しミューオン信号を確認。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)