温度・圧力変化に伴う含水珪酸塩鉱物の構造変化に関する結晶学的研究
Project/Area Number |
18740333
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗林 貴弘 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 助教 (20302086)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 単結晶X線回折 / Super hydrous phase B / ダイアモンドアンビルセル / 結晶構造解析 / 体積弾性率 / 高温・高圧 / Super hydrous phase B相 / 高温高圧 |
Research Abstract |
本研究の最終年度は,申請書の内容に基づいて,特に以下の点に関して研究を遂行した. 1.高圧下単結晶X線回折実験用ダイアモンドアンビルセルの改良 昨年度,試作したダイアモンドアンビルセルに対し,以下の点に関して,温度変化に伴う材質の選定(特に,バッキングプレートに関して)や,試料部周りの設計を再度行い,高温・高圧用単結晶X線回折実験用ダイアモンドアンビルセルの改良を行った.バッキングプレートに関しては,新たに立方晶CNをテストした. 2.高圧含水珪酸塩鉱物(super hydrous phase B相)の高圧実験 本研究内容の一部は,高エネルギー加速器研究機構の放射光共同利用課題(2006G262)に採択されており,その課題に基づいて,昨年度,合成した試料super hydrous phase B相(Mg_<10>Si_3O_<14>(OH)_4)の8GPa付近までの高圧下における放射光による単結晶X線回折実験を行い,super hydrous phase B(OH)相の体積弾性率と高圧下における結晶構造解析用強度データを収集,解析を行った.また,F素置換した試料に対しても,同様の回折実験を8GPa付近まで行い,OH⇔Fの置換に伴う圧縮機構の相違点について明らかにした. 3.温度と圧力の変化に伴う水素結合の振る舞いの観察 構造中に水素結合をもつとされるphase Aならびにnorbergiteの高圧下における構造変化と,低温下における水素結合の振る舞いについて,単結晶X線回折法ならびに赤外分光法よって構造を観察し,温度と圧力の効果に関する知見を得た.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)