Project/Area Number |
18750002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中山 哲 Hokkaido University, 大学院・理学研究院, 助教 (10422007)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 量子ダイナミクス / 量子液体 / 時間相関関数 / クラスター展開法 / 液体水素 / 液体ネオン |
Research Abstract |
本研究は、クラスター展開法と効率的なフィルタリング手法を基にした新たな量子多体系ダイナミクスの手法を開発し、単純量子流体に対して数値的に正確な(収束が得られると厳密な値となる)時間相関関数を得ることを目的としている。昨年度はクラスター展開法を基にした数値計算手法の開発を進め、第一近似となる二体相関を取り入れた計算を行い、25Kにおける液体水素の時間相関関数の計算を行った。 本年度は、まず、その応用を進めた。液体ネオンに上記の手法を適用し、より詳細な解析を行った。様々な物理量を求め、その精度を検証し、長時間ダイナミクスの記述が悪くなる原因も詳細に議論した。 さらに三体の効果をクラスター展開法に基づいて導入した。三体の遷移要素は短時間の遷移要素から数値積分を繰り返すことで得た。9次元のデータとなるため多項式フィッヒを行い、モンテカルロ計算で簡単に数値評価できるようにした。結果、三体相関の導入により、精度が大幅に上がることを確認した。上記の二体相関の計算で行ったのと同様に、時間依存しない物理量の変化を求めることで遷移要素の精度を評価した。長時間では多体効果の影響が顕著になってくるため精度は落ちるが、二体と三体の比較を行うことにより、短時間で一致している時間領域では数値的に正確な解が得られたと言える。
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