外部配位による新規Π電子色素集積体の設計と機能制御
Project/Area Number |
18750125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional materials chemistry
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
松井 栄樹 Fukui National College of Technology, 物質工学科, 准教授 (90369976)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 機能性色素 / 集積化 / 光電変換 / エネルギー検出 / 放射線感受性 |
Research Abstract |
1.外部配位サイトを有する金属フタロシアニン分子の設計と合成 設計と合成の結果、目的通りに金属フタロシアニンの外部に金属イオンを結合する分子を合成することができた。また周辺置換基の修飾による類縁体の合成、ポルフィリン骨格を含む分子の合成を行い、機能性色素の化学合成法について確立することができた。 実用化を視野に入れた真空蒸着幕作成、スピンコート法による薄膜作成についても検討を行い、色素薄膜の作成法について習得した。また、水溶性の重金属検出に対応するよう、水溶性フタロシアニンの設計と合成を行い、目的の化合物を得ることが出来た。 2.金属フタロシアニン分子の配位サイトへの金属イオンの導入 合成を行った機能性フタロシアニン分子について、種々の金属イオンとの配位について検討を行った。その結果、ピラジン環を置換したフタロシアニンと、ジアゼピン環を置換したフタロシアニンを用いた場合に、それぞれ異なる金属イオンを選択的に配位することをESI-MSおよびUV-visの測定結果、蛍光X線の測定結果から明らかにした。また、UV-visの変化のみではなく、金属イオンの添加により色調が大きく変化する場合もあり、目視での重金属センサー、重金属回収剤としての可能性が示唆された。 3.フタロシアニン集積体の形成と水溶性フタロシアニンへの金属イオンの導入 得られたフタロシアニン-金属錯体について集積化を行い、集積体の詳細な機能について測定と解析を行い、集積体の形成を確認した。また、水溶性フタロシアニンについて金属イオン導入の検討を行った結果、特にHg選択的な特性を示し、Hgを含有したフタロシアニン沈殿物を生成した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)