事前情報共有を必要としないキャンセラブルバイオメトリクス技術の開発
Project/Area Number |
18760265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Communication/Network engineering
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 裕之 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 助教 (20397053)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 暗号・認証等 / バイオメトリクス / パターンマッチング / 暗号、認証等 |
Research Abstract |
本研究では、現在の生体認証における大きな課題の一つである、登録生体情報の取り消し・変更を可能とする生体認証技術(キヤンセラブルバイオメトリクス)を研究対象とし、事前に秘密情報等の共有を必要としないキヤンセラブルバイオメトリクス技術の開発を目的として以下の通り研究を行った。 1.オンライン生体認証手法を実装するシステムの検討 (1)実装上の課題の抽出と対策 昨年度提案した位相限定相関を利用したオンライン生体認証手法について、照合精度の改善と安全性の評価を課題として挙げた。照合精度の改善については、指紋画像から鍵を生成する際に特徴的な空間周波数成分を抽出すること及びランダム位相マスクの解像度を調節することによって照合精度を改善できることを確認した。また安全性の評価については、鍵を推定する攻撃を行い、この攻撃に対する耐性について問題ないことを確認した。 (2)光学的実装の検討 提案手法を光学的に実装することができれば生体情報の漏えいに対する信頼性を大幅に高めることができる。そこで今回提案手法に用いている暗号化・復号化を光学的に実装するシステムについて検討し、光学的な指紋画像取得と空間光位相変調器による光学的演算を利用した暗号化・復号化システム提案した。また実験によって暗号化画像を光学的に復号化できることを確認した。 2.静脈画像への適用 近赤外のLEDを用いて手の甲の静脈画像を取得する撮像システムの構築を行った。静脈画像から鍵画像を生成する方法は指紋画像と同様の手法を用いたが、識別に有効な特徴領域だけを抽出すること、また静脈パターンのみを強調することによって照合精度を高めた。取得した静脈画像から鍵画像を生成し、平文画像の暗号化、復号化を行った結果、本人の画像ならば元の平文画像を復元でき、他人の画像ではランダムパターンになることを確認した。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)