乾燥条件に着目した鉄筋コンクリート曲げ部材の長期変形挙動
Project/Area Number |
18760335
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Civil engineering materials/Construction/Construction management
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
糸山 豊 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 助教 (10335094)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | コンクリート / 曲げ部材 / 乾燥収縮 / クリープ |
Research Abstract |
本研究は鉄筋コンクリート構造物における長期変形挙動の予測精度向上を目的とし、その結果を踏まえてPC鋼材と鉄筋で補強されたPRC構造物へ適用を拡張することを想定している。乾燥収縮によるひび割れがRC部材の長期変形挙動、特に鉄筋とコンクリートの付着特性に与える影響を明らかにするため、異なる乾燥条件下で鉄筋コンクリート曲げ部材の持続曲げ載荷試験を行い、長期変形挙動を計測した。 ・湿潤状態において持続荷重が作用する場合 ・十分に乾燥した状態で持続荷重が作用する場合 ・材齢1年で湿潤状態において載荷 ・材齢1年で11ヶ月間乾燥させた供試体を載荷 その結果、湿潤状態と乾燥状態の変形挙動を比較することによって乾燥収縮が鉄筋とコンクリートの付着特性における時間依存性に与える影響が明らかとなった。すなわち、乾湿が部材全体で一様に変化した場合、部材全体がほぼ均一に収縮・膨張するため、曲げ部材の曲率の変動は小さいが、軸方向ひずみは大きく影響を受ける。乾燥条件下では、コンクリートの乾燥収縮によって鉄筋との付着は時間と共に本来のポテンシャル以上に失われていく。一方で、湿潤条件下においては乾燥収縮による影響を排除できるため、鉄筋とコンクリートの付着特性における時間依存性そのものを評価することが可能であることが明らかとなった。また、膨張コンクリートを用いた鉄筋コンクリート曲げ部材の時間依存変形について曲率に着目すると、膨張コンクリートは普通コンクリートに比べ乾湿による影響が小さくなるという結果が得られ。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)