スレーキングに着目した粘土質斜面の安定性評価に関する研究
Project/Area Number |
18760366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geotechnical engineering
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
加登 文学 Maizuru National College of Technology, 建設システム工学科, 講師 (90353292)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 地盤工学 / 土砂災害 / 斜面安定 / 粒子破砕 / スレーキング |
Research Abstract |
本研究は粘土質斜面の豪雨時斜面崩壊とスレーキングとの関連性について明らかにすることを目的として、舞鶴市で採取された泥岩性材料に対して実験的検討を行った。以下に得られた知見をまとめる。 ・泥岩性材料は乾湿繰返し作用により、砂分や礫分の土粒子が細粒化し細粒分の割合が増加する。 ・泥岩性材料の単粒子破砕強度はシリカやまさ土に比べて低く、浸水によりさらに強度が低下する。 ・泥岩性材料の圧縮特性について、乾燥状態では過圧密領域が存在するが、浸水状態ではスレーキングや細粒分構造の崩壊により、低い応力域から正規圧密挙動を示す。 ・泥岩性材料の時間沈下特性については、載荷直後の即時的な沈下が大きく、わずかではあるが長期にわたる沈下の継続が示唆された。 ・締め固めた泥岩性材料の一軸圧縮強度は、含水比の低いもので1000kN/m^2と高い値を示すが、含水比の増加とともに強度は著しく低下する。 ・乾燥状態と飽和状態の供試体に対して行われた三軸圧縮試験の結果、飽和状態は乾燥状態に比べて強度定数が大きく減少する。 ・舞鶴市に分布する泥岩質斜面の表層崩壊の危険性について、平行すべり理論から考察した。乾燥状態の強度定数を適用した平常時では、斜面勾配が50度程度であっても崩壊の危険性は低いが、飽和状態の強度定数を適用すると、斜面勾配30度で表層厚1.5m以上の斜面は安全率1を下回ることがわかった。降雨強度や降雨継続時間を考慮した浸透流解析を介し斜面内の含水変化に対応した強度定数を適用することで、実際の降雨の状況に応じた斜面安全管理にも適用できる可能性がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)