Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,詳細な都市内道路交通所要時間情報の視覚化手法の検討である.距離カルトグラムによる表現と等所要時間線による表現について検討を行い,都市内交通条件の時間的変化や地域間の交通サービス水準の違いを効果的・印象的に表現できる手法を構築した. まず,地図上の地点間距離で所要時間を表現するよう地図変形して視覚化する距離カルトグラムの利用に関する検討では,所要時間を都心・郊外方向に分けて表現することで,都市内の所要時間変化を効果的に表現できることが確認された.また,より視認性の高い表現を行うため,距離カルトグラム形状に合わせて地図画像を変形・内挿するアルゴリズムを提案し,様々な距離カルトグラム形状に対して全自動で地図画像内挿の実行を可能にし,距離カルトグラムによる印象的な視覚化を簡単に利用することが可能になった. また,地図上に等所要時間線を描く表現については,Web地図サービスを活用したシステムを構築した.出発(到着)地点・高速利用の有無等をWeb上で入力すると,対象地域全域に対して時刻毎の所要時間を計算し,等時間線を地図上に描くシステムである.時刻毎に作成された等所要時間線のアニメーション表示や,異なる地点の比較,また,救急病院等複数施設までの所要時間を表現する機能等を備えており,都市内のアクセシビリティの地域格差や,交通サービス水準の時刻変化を表現することができる.構築したシステムは,東京都心部20km四方の情報を,ユーザの入力から応答まで1秒程度で表現する実用性の高いものとなっており,所要時間情報視覚的表現の一例を示すことができた. 以上のように,本研究では詳細な都市内道路交通所要時間情報の視覚化手法の検討を行い,都市内の交通条件の時間的変化や地域間の交通サービス水準の違いを効果的・印象的に表現できる実用的な手法を構築した.
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