接合部性能を考慮した垂壁付き独立柱の復元力モデルの提案
Project/Area Number |
18760424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | The University of Tokyo (2007) Tokyo Metropolitan University (2006) |
Principal Investigator |
藤田 香織 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 准教授 (20322349)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 静的水平加力試験 / 差鴨居 / 薄鴨居 / 貫 / 回転剛性 / 継手仕口 / 土壁 / 静的増分解析 / 木質構造 / 土塗り壁 |
Research Abstract |
本研究は,伝統的な木造建築の主要な水平力抵抗要素である垂壁付き独立柱を対象とし,(1)実測調査に基づいて,各部の寸法および仕様を分析する.(2)一般性の高い形状の部分模型を作成し静的水平加力試験を行い,接合部形状や繰返し加力の影響を考察する.(3)既存の力学モデルの適用範囲と問題点を精査する,ことを目的としている. 本年度は,前年度に引続き垂壁実験を行うとともに,垂壁の要素試験として接合部の静的曲げ試験を行った.垂壁付き独立柱の内法位置に使われる部材は差鴨居または貫と薄鴨居の2種類が主流である.実測調査及び申請者が過去に行った研究結果をもとに比較的一般性が高い接合部形状の要素実験を行うことで,実験結果を汎用性あるものとした.試験体は12体(4種類×3体)とし,実験は首都大学東京内大型実験棟にて,正負交番静的水平加力試験を行った.更に接合部実験の結果をもとに,既往の垂壁付き独立柱の力学モデルの問題点と適用範囲を検討した.その結果,既往の力学モデルには接合部性能が適切に評価されていないため,危険側の評価となることを明らかにした.接合部の要素実験から得られた接合部の回転剛性と耐力を垂壁付き独立柱の力学モデルに加え静的増分解析を行った.その結果,垂壁付き独立柱の静的水平加力試験結果を良く再現できることが分かった.
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Report
(2 results)
Research Products
(26 results)