Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Research Abstract |
民生部門の更なる省エネルギーが急務となっている.特に北海道では住宅用のエネルギー消費量の約8割が暖房,給湯用となっている.同時に日本では社会の高齢化が進み,これまで燃焼機器を用いてきた暖房,給湯のスタイル安全性の高い非燃焼機器を用いて得るようなシステムの開発が急がれている. 以上の背景をふまえ,本研究の目的は,日本で冬季間の外気温が最も低い,北海道道東地方において,1.ガラスカバードスペース(GCS)を取り入れ口とした換気システム,2.室外機(蒸発器)をグラスカバードスペース(GCS)に設置したヒートポンプ(HP)熱源システムを用い,住宅における暖房,給湯用エネルギーを大幅に削減することである.H18年度の研究では,GCSが換気の予熱空間として有効なこと(GCSの測定期間の平均温度は13.1[℃]で,昼間には温度が20℃を超えることもあり,外気負荷の削減やコミュニティースペースとしての活用が期待できる温度となっている.一方,外気温は1.3[℃]であり,日射の有無にかかわらず平均で10[℃]以上高いという結果となった.),CO2HPが北海道道東地区でも効率よく動作することを確認した.H19年度はCO2HPをさらに高効率で動作させるために,トロンブウォールとの複合化を試みた.その結果,トロンブウォールで加熱された空気によって室外機を動作させることで設置前には2を切っていたCOPが,ほぼ同条件の場合に3.5程度まで上昇した. 本来,CO2HPは5を超えるCOPを発揮するのだが,現在は貯湯槽の容量と使用量がマッチしていないためあまり高いCOPが発揮できていない.今後,貯湯量と使用量のマッチングを図ることでさらなる効率化が期待できる.また,トロンブウォールの伝熱モデルを作成することで,道東地方において高効率に給湯エネルギーを得る手法についての検討を行っていく.
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