デジタル波形処理による入射イベントごとの放射線の種類・エネルギー同時分析法の開発
Project/Area Number |
18760656
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nuclear engineering
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小島 康明 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 助教 (80314730)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 放射線計測 / デジタル処理 / 波形分析 |
Research Abstract |
放射線測定器からの出力信号波形をデジタル処理し,そのエネルギーと種類に関する情報を得るために,実験とデータ解析ソフトウェアの開発を並行して行った.得られた成果は以下の通りである. 1.本研究経費で購入したデジタルマルチチャンネル分析器の基礎特性ならびにデータ処理ソフトを作成した.従来のアナログ式マルチチャンネル分析器と同時にデータを収集した上で,オフライン解析した結果,両者が同一スペクトルを出力することを確認した. 2.本計測システムを短寿命核異性体の半減期測定に適用した.現時点では統計精度が不十分であるため,実験誤差が大きいものの,77mSeの半減期を15.6(28)秒と決めることができ,実用上使用できることを示した. 3.放射線測定器の主増幅器時定数と波高分析の関係を実験的に調べた.その結果,時定数3μs以下の場合は,従来のアナログ法に比べ,デジタル波形分析法の方が早く処理できうることが分かった.しかしながら,後者の方法では波形データの収集自体にかなりの時間を要するので,大量の出力信号があった場合については不利である.データ収集系の大幅な速度の向上が必要である. 4.放射線の種類弁別については,137Csべータ/内部転換線源や,コンバータ法で発生させた特性X線の計測を通じ,波形データの分析を進めた.現時点では明瞭な波形の違いの把握に至っていないが,測定器や波形処理法の改良などを行い,引き続き,種類弁別のできる手法開発へ向けての研究を進めていく予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)