タンパク質メチル化酵素の機能とその修飾の役割の解明
Project/Area Number |
18770009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Genetics/Genome dynamics
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
定家 真人 The Institute of Physical and Chemical Research, クロマチン動態研究チーム, 基礎科学特別研究員 (70415173)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | タンパク質メチル化 / SETドメイン / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
塩基配列の解読が完了している分裂酵母ゲノムDNAからは少なくとも13種類のSETタンパク質遺伝子が見いだされる。その中でも核に局在する3つのSETタンパク質(Set3、Set11、Set13)に注目し、生化学的・遺伝学的手法を用いてメチル化酵素活性の有無の検討と、その生理機能の解析を行っている。前年行った研究により、Set11はタンパク質メチル化活性をもち、その基質タンパク質はRpl12であることが明らかになったが、本年度の研究では、質量分析による分裂酵母(野生株およびrpl12遺伝子欠損株)Rpl12の詳細な解析、そしてRpl12のリシン残基の変異体を用いたSet11メチル化酵素活性測定により、Set11の主要なメチル化部位がRpl12の3番目のリシンであることを明らかにした。set11遺伝子の欠損により、細胞内Rpl12のリボソームへの取り込みと、翻訳阻害剤シクロヘキシミドへの感受性は影響を受けなかったが、Set11-GFPが核小体に局在したことから、Set11は核小体でRpl12をメチル化し、その機能や安定性を調節している可能性がある。さらに、Set11高発現株に生育の遅延が認められたことから、細胞内のSet11発現レベルの調節が細胞の増殖に重要であることが示された。 このほか、Set13にもタンパク質メチル化活性が認められ、その基質タンパク質もリボソームタンパク質であることを明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)