Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
誘導による形態形成を開始する機構を明らかにするために、1,誘導ジグナルに応答するSox2遺伝子の制御機構、2,誘導における転写因子SOX2の機能の解析を行った。1-(1)頭部外胚葉で活性を示すN-4エンハンサーN-4エンハンサーの活性を示す最小断片110bpに変異・欠失を導入し、その活性に必須な領域を詳細に調べた結果、活性に影響を与える部位、頭部外胚葉あるいは中枢神経系のみの活性に影響を与える部位をそれぞれ同定した。N-4エンハンサーが複数の部位によって複雑に制御されることを明らかした。今後はそこに作用する因子、その因子を活性化する分泌因子の検討とシグナル経路をさかのぼって解析し、誘導機構を分子レベルで明らかにする。1-(2)耳と鼻プラコードで活性を示すNOP-1, 2エンハンサーNOP-1, 2エンハンサーは、どちらも耳と鼻プラコードで同様な活性を示し、両者の配列には転写因子SOX2結合配列とそれに隣接した配列が保存されていた。これらの配列の必要性を調べたところ、両者がその活性に必須なことが明らかになった。隣接した配列に結合する因子は、耳と鼻プラコードで特異的に転写因子SOX2とパートナーを組む因子の可能性がある。2,N-3/N-4エンハンサー領域を欠失させたターゲットマウスの解析SOX2の感覚器原基における機能を発生段階ごとに明ちかにするために、それぞれのエンハンサー領域欠失マウスを作製した。N-4エンハサー欠失マウスは眼が小さく、その表現型は胚発生過程に既に観察された。水晶体細胞の分化マーカーを調べた結果、細胞分化自身は阻害されていなかった。今後転写因子SOX2が眼の発生にどのように作用するかを調べ、眼が小さくなった原因を明らかにする。N-3エンハンサー欠失マウスでは現在までに顕著な異常は観察されていない。
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Methods in avian embryology, second edition (印刷中)
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labo/01a.html