Project/Area Number |
18770223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anthropology
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
坂上 和弘 National Museum of Nature and Science, Tokyo, 人類研究部, 研究員 (70333789)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 年齢推定 / 大腿骨頭窩 / 白骨死体 / 年齢推定法 / 日本人 / 人骨 |
Research Abstract |
大腿骨頭窩を用いた成人白骨からの新しい年齢推定法を年齢・性別既如の近代日本人集団および近代アメリカ人集団を用いて開発した。602個体の近代日本人を用いて,フェイズ1〜5までの5段階の評価方法で行なった。その結果、フェイズ1は24.3±5.4歳,フェイズ2は27.6±6.4歳,フェイズ3は35.8±8.8歳,フェイズ4は44.9±9.4歳,フェイズ5は59.1±11.9歳という結果になった。この結果は既存の方法のなかでも最も成績のよいと言われている恥骨結合面からの年齢推定法と比較しても遜色はなく,90個体の近代日本人を用いた方法でも誤差は少なく,平均誤差は0.24±9.9歳であった。こあ方法を開発する際,全ての標本は模型を作製されているため,他の研究者も学習および比較が容易に可能である。この結果は現在投稿中である。 本方法が日本人以外の人類集団に適用可能であるか調査する目的で,アメリカのクリーブランド自然史博物館で所有している,性別・年齢・人種が既知の近代のアフリカ系アメリカ人402個体,ヨーロッパ系アメリカ人359個体の計761固で調査したところ,各集団とも近代日本人と有意差は見られなかった。そのため,これらアメリカ人を含めると,1363体からの齢推定法であり、恥骨結合のSuchey-Brooks法よりもやや数では劣るが、左右差・性差がないこと、恥骨結合よりも大腿骨頭が残りやすいことから考えると,その汎用性では本方法のほうが勝っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)