カンキツ類における半数体植物の誘導とその育種的利用に関する研究
Project/Area Number |
18780020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Horticulture/Landscape architecture
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
八幡 昌紀 Shizuoka University, 農学部, 助教 (60420353)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | カンキツ / 半数体 / 遠縁交雑 |
Research Abstract |
カンキツ類における効率的な半数体の誘導方法を確立するために,カンキツ野生種との遠縁交雑と珠心カルスへのPFP処理を行った。 '南風'と'チャンドラー'のカンキツ栽培品種とカンキツ野生種Citropsis schweinfurthiiとの属間交雑を行ったところ,'南風'を種子親とした組合せから多くの小粒種子が得られた。それらをMT培地上に播種すると正常に発芽したが,貧弱な成長を示した。これらの実生について倍数性解析,RAPD分析およびCAPS解析を行った結果,すべての実生が二倍体の雑種あり,半数体は全く出現しなかった。 '太田'ポンカンとニンポウキンカンの珠心カルスにPFP処理を行った。処理後,体細胞胚誘導培地である36g,L^<-1>ラクトースと8g,L^<-1>ジェランガムを添加したMT固形培地に移植した結果,約2カ月後には多くの淡緑色の球状胚が観察された。これらの体細胞胚が約2mm程度に成長した時,この球状胚を植物体再生培地である15g,L^<-1>スクロースと2g,L^<-1>ジェランガムを添加した1/2MT固形培地に移植したところ,小植物体となり,約1カ月後には完全な植物体となった。これらの誘導された植物体の倍数性を調査した結果,調査したすべての植物体はいずれの処理区においても染色体数18本の二倍体であり,半数体や異数体は全く認められなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)