ニホンナシの熟期を判定するDNAマーカーの開発と高日持ち性を有する早生品種の育成
Project/Area Number |
18780021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Horticulture/Landscape architecture
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
板井 章浩 Tottori University, 農学部, 准教授 (10252876)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 日持ち性 / MADSbox / エチレン / 熟期の早晩性 / MADS-box / rin(ripening inhibitor) |
Research Abstract |
現在、ニホンナシ品種の中で,早生で,エチレン生成量が低く日持ちが良いものは,見つかっていない。そのため、ナシ産地においては、日持ち性の高い早生品種の導入が望まれている。早生でかっ日持ち性の高いニホンナシ品種の育成を目指して、熟期に関するDNAマーカーの探索を行った。昨年度単離した果実成熟関連MADS-box遺伝子(PPMADS1,2,3)のノーザンおよびサザン解析を行い、果実成熟期の異なる品種の識別マーカーが可能か検討した。PPMADS5は果実成熟に伴い、発現が急激に減少したのに対し、PPMADS3は、果実成熟に伴うエチレン生成の増大と同時に発現が増大していた。またPPMADS3は早生品種で高い発現量を示したのに対し、晩生品種では低い発現量しか示さず、ナシ品種の早晩性との深い関連を示すことが確認された。さらにエチレンシグナル伝達阻害剤である1-MCP処理により、遺伝子発現は減少し、この遺伝子がエチレンによるフィードバック制御を受けていることが明らかとなった。そこで、熟期の異なる品種のDNAを用いて、PPMADS3をプローブとしてサザン解析を行ったところ、EcoRIやHindIIIなどいくつかの制限酵素による切断で、品種で大きな多型がみられた。しかし、熟期と直接関連する多型バンドの検出はできなかった。今後さらに、品種間で多型の要因となるゲノム構造の違いを明らかにする必要があると思われた。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)