耳石微量元素組成を指標とした魚類の集団構造の判別に関する研究
Project/Area Number |
18780141
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新井 崇臣 The University of Tokyo, 海洋研究所, 准教授 (70323631)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 耳石 / 微量元素 / LA-ICPMS / 系群判別 / 集団構造 / 回遊 / EPMA / ウナギ / サケ |
Research Abstract |
本年度は、レーザーアブレーション高周波誘導結合プラズマ質量分析法や波長分散型X線分析装置を用いて魚類耳石中の微量元素を多元種同時に測定し、水産重要種であるウナギやサケなどの通し回遊魚の解析を行った。これら両種の淡水生活期に相当する部位と海洋生活期に相当する部位のMg,Zn,Sr,Ba濃度は、いずれの元素においても有意に異なっていた。MgとZn濃度は淡水生活期に相当する部位で高く、SrとBa濃度は海洋生活期に相当する部位で高かった。Srと各元素の間には、正か負の相関関係が見られた。以上から耳石中のこれらの微量元素は環境水中の濃度を反映しているものと考えられた。さらに、ヨシノボリ属6種の回遊履歴を耳石のSr/Ca比解析により推定した。香川県で採集した他の4種は、耳石中心部のみでSr/Ca比が高く、外縁では低い値を示したことから両側回遊性の生活史と考えられた。栃木県、宮城県、秋田県で採集したヨシノボリ属3種は、耳石中心から200-360μmの範囲において高いSr/Ca比が見られ、外縁では低い値を示したことから、海での生活期間が香川県産の個体に比べ長い両側回遊性の生活史を持つことが明らかになった。これらのことから、ヨシノボリ属の回遊パターンは同種であっても地域間で変異に富み多様であることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)